Riskless portfolio
前回の続きからです.
原資産価格を元としたものはオプションや先物など、様々なものがあり、任意の一つを選んでとする。また、オプション1単位をとする.
この2つの証券を組み合わせたポートフォリオを考える.
:購入総額
:Cを買う比率
:Fを買う比率
である.
とするとCを単位、Fを単位持ったポートフォリオは
となる.
時間がからに経過すると
ここでCの単位、Fの単位は時刻との関数であるが、時間内では定数として扱うものとする(自己充足的ポートフォリオの持つ性質).
さて、これら2証券は幾何ブラウン運動に従うものとする.
よって、先の式に代入し、
ここでリスクレスポートフォリオを考えるためとなるようなとを制約条件をもとで選ぶと、
このような投資比率とを持つポートフォリオは
であり、ウィーナー過程の項が無い、つまり不確実変動の無いリスクレスポートフォリオとなる.